精神作業療法とは
作業療法士によって行われる「心と体のリハビリテーション」です。病気や障がいにより「生活のしづらさ」を抱える方々に対し、スポーツ、歌、創作活動の楽しみ活動や料理、畑作業などの生活に関連した活動を用い、よりその人らしい生活を取り戻していただくための治療プログラムです。
目的
作業療法では個々の患者様が抱えている問題に合わせ、以下の様な目的を持って治療に当たります。
1.安定状態に向けての援助
- 楽しむことによる気分転換
- 自信をつける
- ストレス発散
- 健康な心身機能の維持・改善など
2.対人関係への援助
- 人と接する事の楽しさを体験する
- 社会性を養う
- 対人関係をスムーズにするなど
3.日常生活への援助
- 生活リズムを整える
- 体力・活動性の維持・改善
- 余暇時間の充実
- 十分な休息をとるなど
4.社会復帰に向けた援助
- 家事動作訓練
- 職業前訓練など
作業療法プログラム
<時間> 月曜〜金曜(土日祝日以外) 午前9:30〜11:30 午後13:30〜15:30
手芸クラブ


<目的>
患者様同士で教え合うなどの交流の場。 集中力の向上も図るなど。
カラオケ

<目的>
楽しむ活動として好きな歌を歌い、ストレス発散につなげる。音楽療法として利用し、手拍子や拍手をお互いに行うことによる集団所属感を得るなど。
ストレッチ

<目的>
ストレスの発散や、気分転換、体を動かすことによる日中の適度な疲労感を得るなど。
陶芸

<目的>
芸術療法として利用し、言葉にならない(できない)気持ちを汲み取る。楽しみの体験など。
農作業
ふれあい教室

<目的>
患者様が得意なもので患者様自身が講師となることで役割をみつける。 楽しむ体験・ストレス発散など。
歌劇団

<目的>
楽しむ体験。所属感を得る。達成感を得るなど。
スポーツ
映写会

<目的>
流行の映画を見るなど社会の様子を知る機会とする。笑う・泣く・怒るなどの感情を出すなど。
パンづくり

<目的>
計画から作ることまで自分達で行うことで達成感を得る。みんなでひとつのものを作り上げることで協調性を見につけるなど。
音楽療法
介護予防体操

<目的>
身体機能の維持・向上。転倒予防。寝たきり予防など。
作業療法の治療的効果
- 日中は活動し、夜はぐっすり眠れるなどの生活リズムが整った
- 好きなことをしていたら、気分転換になってストレスの発散ができた
- 少しずつでもできることが増え、自信に繋がった
- 同じ活動に参加している人と共通の話題で盛り上がり、仲良くなった ・・・などなど
※治療効果については心身の回復状態に応じ、個人差があります。